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> 毎週恒例ドラえもん評3/11:「45年後…」
はじめに訂正をしておきます。
この記事などで何回か、「現行のアニメドラは今日のエピソードがラストで、来週のスペシャルは再放送」と書いたけれど、今日のアニメの次回予告を見るとそれはどうも間違いだったようで、来週の「ドラえもんに休日を!」は登場人物を増やしてリメイクされるようです。申し訳ありませんでした。過去の記事も訂正しておきます。

(でも、言い訳をする気は断じてないんですが、「ドラえもんに休日を!」というエピソードは原作を読む限りではドラ、のび、ジャイ、スネがいれば成り立つ話で、オールキャスト登場させるのはかなり無理があると思うんだけど… ジャイ子や出木杉が登場する余地なんか全くないと思うんだけどね… 今日の「45年後…」でさらっと終ったほうが良かったんじゃないの??)

さて、本題。
多くのドラえもんファンが注目していたと思われる「45年後…」のアニメが今日放送されました。
簡潔に感想を言うなら、「良かった」と僕は思いましたね。

あとあとまた細かい部分を取り上げて考察することもあるかもしれないけれど、とりあえずの「観た後の感想」を書いていくことにします。

まず、僕が原作を読んだ後、アニメ化されるとの情報を得たときから注目していたことは、45年後ののび太をどう表現するのかな、ということ。
まずビジュアル。
何回かこれまでにも触れてきたけど、初老のび太はパッと見た感じでは少年のび太とかなり雰囲気が違っている。なんといっても髪型。ロン毛&オールバックである。これがそのままアニメにされるのかな? という疑問を持っていた。これに限ったことではなく、のび太は原作では歳をとるにつれて太っていき、メガネはとれて、パパ似の顔になっていく(野比一族って基本的に少年時代はお母さん似、大人になってからはお父さん似になっていきますな)んだけど、アニメではそこまで変化させず、メガネもかけたままで、大人ののび太が描かれることがこれまでにもあったので。

もうひとつは初老ののび太の声。
かつては大人ののび太は男性の声優がやっていたが、映画「結婚前夜」以降、大人ののび太も小原さんが声の低いところで演じるようになっていた。
しかし、今回登場するのび太はいままでで最も老いたのび太。もう白髪まじりののび太はいくら小原さんでもアニメとして少し違和感を与えてしまうのではないか、と思っていた。

それから、改変されてしまうんじゃないか、と危惧していたのが、のび太が45年後の自分を見て言う、
「僕がそんなオジンになるなんて」
というセリフ。
このセリフは、「オジン」という若干きつめのセリフによって、少年のび太からみた初老のび太という存在の遠さ=45年と言う時間の長さ、を表現しているので、絶対必要だと思っていたのだが、これが、子供向けアニメにふさわしくないので、「お年寄り」なんてのに改変されるんじゃないかなぁ、と心配していた。

その他いろんな期待やら不安やらあったんだけど、実際今日放映されたものを観てみると…

まず、初老のび太のビジュアルはほぼ原作どおりでした。
ま、これは先週予告を見たときにわかったことなんだけど。
ついでに言うと、先週の予告。このおっさんが45年後ののび太だ、と早々と明かしてしまいましたね。これはもったいない。
せめて、
「いったいこの人は誰?」
ぐらいにできなかったんだろうか。それぐらい衝撃的な登場人物なんだから。

声はやっぱり男声になってましたねー。これはそれが妥当かな。
意図的にだと思うんだけど、パパに似た声の人があてられていましたね。パパと一緒かな、とも思ったけれど、エンディングを見ると違うようで…
でも、人を変えてしまうと、やっぱり別人に聞こえてしまうという効果もあるんだよね。25年の間に作られた「小原さんののび太の口癖」みたいなものがあって、声が違ってもその口癖やイントネーションが合ってたらより感動も増したと思うけどなかなかそれは難しいようで、成功していたとは言えませんでした。
入れ替わった後も声を変えなかったのは、その「のび太」がどちらの「のび太」なのかをはっきりさせるための演出上の判断だと思います。だからジャイアンなんかの他のキャラたちには違和感無く聞こえていたんだと思いますよ。これは僕の勝手な解釈ですが。

それから、「オジン」というセリフはそのまま使われていましたね。一安心です。

ストーリーに関しては原作と目立った変化は無く、上手にアニメ化できていたと思う。
冒頭にのび太が先生に叱られる場面があったけれど、あれはアニメをよりスムーズに展開させるために入れられたんだろう。
印象に残ったのは、初老ののび太がしずかちゃんにかけた言葉と少年のび太にかけた言葉はいくぶん増えていたこと。

しずかちゃんに対しては、息子の新婚旅行の報告をしたあと、号泣しながら
「ありがとう」
という言葉をかけていました。
これ、いいですね。
老いた亭主が妻に「ありがとう」と言う、なんて場面はちょっと古めのホームドラマにありそうで、陳腐といえないこともないんだけど、なんせ言ってる男が「のび太」なんだから、ほんとにありがとう、しずちゃん! て気になってくる。
本人も少年時代に言っていた(32巻)ように、しずかがいたからのび太はここまで生きてこれたんですよ、たぶん。ファンとしても、よくのび太をここまで立派な大人にしてくれたね、とお礼を言いたくなりましたね。

ラストシーン、初老のび太が少年のび太にかける言葉。
これは原作に比べてだいぶ量が増えていて、ちょっとしつこく説教くさくなっているのが否めない。
やはり、原作の簡潔でズバリと心に突き刺さるセリフにはかなわない。
今回のアニメの場合は、「過去をなつかしむのび太」を見る「少年のび太」を描いている場面が多かったので、それに関連したセリフを入れたこともあってあぁいう長いセリフになったんだと思うけど。


この「45年後…」を読んだり、観たりすると
「ドラえもんというマンガはけっきょくのところ、のび太という少年の成長の物語なんだなぁ」
と実感する。もちろん私的な意見なんだけど。
連載開始から、人気が上昇し、大長編などのさまざまなストーリーを経て行き着いたドラえもんの一番の魅力というのは、ドラえもんが出す道具の不思議さでも、「こんなこといいな」という夢物語でもなく。全ての人間に似たところのあるのび太というキャラクターが成長していくことではないかと僕は思う。
この「45年後…」という話においては、徹頭徹尾のび太が主人公である。
ジャイアンも、スネ夫も、ドラえもんでさえ脇役に過ぎない。わずかにしずちゃんが、のび太の運命の女性として重要な役割を演じているのみ。
ドラえもんは、二人ののび太を微笑みながら見ているだけ。それはそうだ。自分が取り組んできた使命(=のび太を幸せにする)の成果が目の前に現れているのだから。
そして、ラストシーンで少年のび太はその「成果」に向かって一歩を踏み出すのだから。


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by haschiken | 2005-03-11 22:16 | アニメドラえもん

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