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> 『サマーウォーズ』

金曜日に、映画『サマーウォーズ』をみてきました。
細田守監督の話題作ですね。



絶対みておこうと思っていた映画なんだけど、みようと思ってるうちに夏休みも終わり、ぼやぼやしてると公開終了になってしまいそうだったので、いそいで。
まず驚いたのは観客の多さでしたね。金曜夜のレイトショーだったのですが、400人以上入る映画館の、4割弱ぐらいまで人が入ってました。レイトショーでこんな雰囲気ははじめてです。
しかも、公開されてからひと月ほど経っている作品に対して、ですからね。噂どおりの注目作なんだなあ、とか思いながらみたその映画は、やっぱりすごくよかった!!

ネットワーク上の仮想空間と、日本の夏の風景を描きわけた画も美しかったし、「バーチャル・セカイ系」とでもいうべき(?)デジタルとアナログを絶妙にリンクさせたストーリーが、いまの時代にとても刺激的!
まさに、この夏のうちにみておくべき作品だった! と満足できるものでした。
そしてこの映画は、「みた後にいろいろと語りたくなってうずうずする」タイプのものですね。
ということでちょっと語ってみます。
(ネタバレについては、この程度なら大丈夫だろうという範囲で)



映画は、「オズ」とよばれるコンピューターネットワークの紹介から始まる。
世界中の人間がアカウントをもつ巨大ネットワーキングサービスで、娯楽や買い物はもちろん、ビジネス、納税、投票などなど、社会生活全般にかかわる手続きがこのネットワーク上で行われている。という近未来(?)の世界。

場面は変わって、主人公のケンジ君が、ナツキ先輩に誘われ、里帰りのおともをして長野へ。
これ以降の風景の描き方がすごくうまいのだ、この映画は。『トトロ』より上手いかもしれない。
スイカ、ヒマワリ、アサガオ、セミ、入道雲、縁側、井戸水… そして里帰りしてきた大家族の賑やかさ、楽しさ、ウザさ! 今では珍しい日本の田舎の夏をどんどん見せつけてくる。
この描き込まれた情景と、臨場感あふれるオズの仮想世界との対比が物語上とても効果的だし、また重要なテーマになっているのだ。

そこへ、コンピューターネットワークにトラブルが生じて、話は動いていくのだが…

実は、映画が始まってしばらく話が進み、だいたいストーリーの骨格が見えてきたころ、話のおもしろさには感心しつつも、もしかしたらこの映画には共感できないかもしれない、と心配しはじめていた。

数学の天才ではあるが内気でインドアな主人公男子が、積極的な先輩女子に旅行に誘われて、行ってみれば田舎の旧家のありえない豪邸で、さらにいきなりフィアンセになるように迫られて…
っていう展開はいかにもどこかに「ありそう」だし。
そこから予想できる展開は:
主人公は戸惑いつつも大家族と慣れて、仲良くなってゆき、コンピューターのトラブルも「家族の絆」で解決し、
「やっぱり家族っていいよねー。ネットは便利なんだけど、人と人との繋がりがうすいから限界があるんだよ」
なんていう、教訓めいたエンディングへ… とか。

そんな陳腐で、古臭いテーマに回収されてしまったらどうしよう… と。
流れる涙を止めるには、オンラインの繋がりは無力で、実際に手を握らないとだめなの?? 
ここまで精緻な設定のネット世界を描きながら、そんな結論にしちゃうの??
それではあまりにつまらなく、もったいない。

まあ、こんなことを書いているということは、そんなことはなかった、ということになるのだけど。

そう、結論としては、この映画は、「ネット世界のリアリティ」と、「リアル世界のリアリティ」を並立させ、さらに両方とも肯定するという素晴らしいクライマックスをみせてくれた。
疑似世界で繰り広げられるアバターたちの戦いは、執拗なまでに高校野球の展開と対比させられたり、現実世界の人間の活動に影響を受ける。
そして、ラストバトルの解決は、ネット上の人間の繋がりがなければありえない。

我々が「ネット」と「リアル」を語るとき、「ネット」と「リアル」のどちらがいいのか、「ネットは人間をだめにする」とか、「現実世界なんてもう終わってる」とか、どちらかに偏る二元論的な議論にまだまだなってしまう。
けれども、実際はすごくシンプルで、ネットの仮想世界の外側には(ほとんどの場合)生身の人間がいるわけだし、生身の人間は(いまのところ)現実世界に暮らすしかない。

『サマーウォーズ』は、「赤の他人だろうと親友だろうとフラットに繋がるネットのコミュニケーション」と、「それぞれの秩序や与えられた立場があり、特別な信頼感に根ざした家族のコミュニケーション」の両方を等価に肯定し、「結局はコミュニケーションのありかたではなく、その手段を使う人間としての力」で世界の危機を救う物語なのだ。


#####


…ふう。
また長々と語ってしまいました。
まだまだこの映画について語るべき視点はあるだろうけど、さすがにこのへんで切りましょう。
(「新しい敵」とかの設定もとっても示唆に富んでいておもしろいと思うけど)
これでも十分長く書いたけど…

特に僕は、近年の世の中の、ネットのコミュニケーションを必要以上に危険視したり、地域だの家族だのやたら懐古的な人間関係に過度に憧れる風潮に、
「なんだかなあ…」
と思い続けていた(いる)のです。

人間関係が希薄になっているとひとことで言うけれど、そのおかげで個人の自由度が増した部分も多くある。
たしかに人の繋がりが浅くなっていると感じることも少なくはないが、それは新しいメディアを否定すれば回復されるものではないだろう(むしろ悪化するだろう)。
そんなことをぼんやりと考えながら、僕自身は、ネットならではのコミュニケーションの可能性というものを信じて、そしてまた実体験として感じながら、ネットを使い続けているわけです。

この映画はそんな僕にとって、なにかスッキリとした気分で楽しめるだった、というところでしょうか。

“人間関係というのは、人と人とが手をつなぐだけのものなのか。
人と人とが手をつなぐ方法というのは、実際のふれあいが必要なのか。”
と、映画を見終わってふと感じたことをメモしたのですが、
「そうとは限らない」
というのがいまの現実だと思うのですよ。
ただ、「だからこうすればいい」っていうところにまだ社会はたどり着いていない。

なぜかネットと親和性の高いアニメという文化が、「いま」このテーマを扱った感性は、やはりものすごく時代に合っている、と思うのです。
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by haschiken | 2009-09-06 23:27 | 映画

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