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> 『新・のび太と鉄人兵団』@大人だけのドラえもんオールナイト
やってきました、春休み!

いやいや、春休みなんてもののある生活から離れて久しいですが、やはり春休みといえばドラえもんファンにとっては年に一度の映画のシーズン!

今年の春は、名作『のび太と鉄人兵団』の再映画化、『新・のび太と鉄人兵団 はばたけ天使たち』ということで、いろいろ注目を集めたけれど、公開されてからはなかなかの好評を得ているようです。
僕も今年の映画の出来はとてもいい! と思っております。

というわけで、今年もはるばる行ってきました3月4日の「大人だけのドラえもんオールナイト」。
ついに更新に一年以上間が開いてしまったこのブログですが、久しぶりに書いてみましょう。
例によって、映画館でとったメモを頼りにしておりますので、一部不正確なところがあるかもしれません。
メディアが取材した記事も出ているようなので、そちらもどうぞ。
【http://cinema.pia.co.jp/news/155303/42223/】



さて、去年の「ドラえもんオールナイト」のトークゲストは、楠葉宏三監督、増子相二郎プロデューサー、そして脚本の真保裕一氏という3人で、キャラの濃いオジサンたちによる濃いトークだったんですが、今年のゲストは、寺本幸代監督と、『鉄人兵団』ノベライズをしたSF作家の瀬名秀明氏
去年とはガラリと変わったリラックスした雰囲気のトークショーで、お二人の作品に対する思いがたっぷり聞けた時間でした。

「いちばん好きな大長編ドラは『魔界大冒険』で〜、その次に『鉄人兵団』と『宇宙小戦争』!」と目を輝かせて語る寺本監督、「オールナイトは昔から憧れだった。今回はじめて、皆さんと一緒に朝まで参加します!」と興奮気味な瀬名さん。
二人の様子は、ドラえもん好きな少年少女そのもので、客席のぼくたちも思わず「うんうん」とうなずいてしまう場面がたくさんあったのではないでしょうか。

旧作である、86年版映画を小学生の頃に見てとても感動したという寺本監督。
「あれだけ素晴らしい旧作と全く同じものを作っては旧作に対しても失礼になると思った」という監督が今回テーマに据えたのが、「思いやりの心」とのこと。
「そのテーマさえぶれなければ大丈夫」との思いで作られたそうです。

ロボット物という点においては、「ロボット物はアニメでも専門職の世界なので、そのあたりは専門のスタッフに任せた。ロボットの醍醐味は変形だ! ということで、ザンダクロスを変形させることも考えた」というエピソードも。
『ドラえもん』世界においてのロボット物は「日常の中に巨大ロボットがあらわれる違和感。他のものとザンダクロスの大きさの対比」にこだわって設定されたそうです。その結果、「ザンダクロスの脚はのび太の部屋に入らなくなったw」と。

瀬名さんのほうは、ノベライズにあたり、大阪大学のロボット専門家と5時間以上、ロボットや『鉄人兵団』について話したというエピソードを紹介。
「ロボットにも鏡面世界は左右逆に見えるのか、という議論もしまして、結論としては、見えるだろうと。やはりF先生はすごい、ということになった」そうです。
「旧作映画の頃と比べて、現実にもロボット技術やロボットアニメが大きく進歩した。今回の映画はその時代の流れもかんじられるのではないでしょうか。」

さらに瀬名さんは、原作漫画、アニメ映画、そして小説という「メディアの違い」に言及。それぞれのメディアによって、得意・不得意な表現があるという話題に。
「原作漫画ではのび太たちは、3日半も鏡面世界に行きっぱなし。小説版ではその点についてフォローが必要だった。」と。
寺本監督の映画も、映画化によって効果的な演出がいくつもある、と絶賛しておられました。

それを受けて寺本監督は、「思いやりの心」を形で表した「三つの星(愛情・欲望・思考)」を紹介。「そして、しずかの心も」

新キャラクター、ピッポについても、瀬名さんが、
「今回、予告編などにピッポがたくさん登場していますけど、すごいのは、ピッポの登場がこの映画の最大のネタバレではない! ということなんですよ!」
と興奮気味に紹介。
監督は
「ピッポはのび太と対応させるキャラとして作った。しずか・リルル組と平行線にならないように工夫した。」
という、見た後にはよくわかるヒントを紹介。
「おかげでミクロスが全然出せなくなっちゃって… ミクロス好きなのに…」

瀬名さんは、
「今回、『鉄人兵団』のリメイクということで、皆さんいろんな不安があったと思う。しかし、今年の映画は本当に、新しい名作が生まれた、と言えると思う! 皆さんもこの後見れば「なるほど」と思うはず!」
という絶賛コメントで、こちらの期待をどんどん高めてくれました。

その他にも、筋金入りの原作ファンとしてのお二人の話は続きます。
「小説版『鉄人兵団』では対象年齢を少し上げて書いた。けれども作品のテーマはそれぞれの年齢でしっかりと心に刺さる。それこそがF先生の凄さ、奥深さ」と瀬名さんが言えば、
「映画『ドラえもん』の魅力。どんなに大きな事件が起きても、日常にかえる安心感。そして、無限大のアイデア。それに尽きるのではないでしょうか。」
という寺本監督のことばでトークショーは終了となりました。

そしていよいよ、新作の上映!

いやー、本当に今回の映画はよく出来ていて、最初はドキドキしながら見ていたものの、いつの間にやらストーリーに没頭、「おお、そうくるか〜!」というシーンも楽しみつつ、あっという間にクライマックス、そしてエンディング。
最後には客席から暖かな拍手も沸き起こり、非常に満たされた気持ちで見終えることが出来ました。僕としては、ここ数年は「いやー、このへんがちょっとねー」という不満点が少なくなかったこともあって、今回はこんなに満足していていいのだろうか、と変な気持ちになったぐらいです。

原作漫画や86年版の旧作映画と比べて、ここが違うあそこが違うということは簡単にできます。けれども、それらすべてに意味があるようにできていて、藤子・F・不二雄の名作『鉄人兵団』に、いま新たに命を吹きこみ誕生させた傑作、といってもいいのではないかと思います。演出の差なんてものは、「好みの問題」にしかすぎない、そういう仕上がりの作品でした。
「F先生の素晴らしい原作を忠実に映画化した」以上のものを見せてもらえたような気がして、いまこういうドラえもん映画の新作が見られたことがうれしくなります。
ただ原作がおもしろいだけでなく、新しい映画の脚本、演出、音楽、アニメーション技術、キャスティング、主題歌などなど、すべてのピースがここまでバッチリ綺麗に組み合わさった映画は、はたしてこれからも作れるんだろうかと思ってしまうほど。

「オールナイト」ではその後も連続して、『魔界大冒険』に『海底鬼岩城』というこれまた名作の上映があったのですが、今回に限っては、正直『魔界大冒険』よりも、さっき見た『新・鉄人兵団』のほうが気になる! もう一度見たい! という気になりました。
実際、その後に何度か劇場に足を運んでいるのですが、見れば見るほどまた見たくなってしまって困るよねえww
骨太のストーリーに、いくつも散りばめられた小ネタの数々、今からビデオソフトの発売が待ち遠しい作品です。

というわけで、今年の「オールナイト」は、トークショーも新作上映も、どちらも期待していた以上に楽しめた一夜となりました。

そんな、今年の映画ドラえもんも、もうそろそろ上映規模が徐々に縮小… というところも出はじめているかもしれません。
今回は迫力ある戦闘シーンも多く、できるだけ大スクリーンで見たほうがおもしろいので、チャンスはまだまだ逃さないようにしたいですね!


P.S.
仙台在住の瀬名秀明さんは、この「オールナイト」から一週間後、仙台市内で大地震に遭われたそうですが、無事で、復興に向けての様々な活動を始めていらっしゃいます。
【http://news.senahideaki.com/】
by haschiken | 2011-04-04 22:52 | アニメドラえもん

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