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> 中島義道『「時間」を哲学する』
読書メモです。

中島義道著 
『「時間」を哲学する』
講談社現代新書


またも哲学系新書。
マイ・ブームであります。






時間って何なの?

こればっかりは考えれば考えるほどわからなくなる問いである。

物理学の世界では相対性理論の登場以降、「時間」というものの概念ががらりと変わり、「空間」とともに現在ではかなり柔軟(不安定?)な概念となっているらしい。

たとえばそういうような本を読んでも、なんかしっくり来ない。

時間の正体というものを実感した、という気になれないのである。
(↑決してシャレを言おうとしているわけではないよ)


さて、そんな「時間」というモノに、哲学的アプローチをしたのがこの本だ。

我々が時間というモノを認識するのはどのようなとき、何によってか。
たとえばこのようなことを、徹底的に突き詰めて考えようとしている。

なるほどなぁ、と思う部分もあるが、
「そうじゃなくて… 知りたいのはそこじゃないんだよなぁ」
というようなもどかしさを感じることも多かった。


思うに、
「時間」と一口に言っても、実は様々の概念をこの一言で我々は表そうとしているからではないか。

「時間」
という言葉は、例えば、
客観的で普遍的な長さを持つ尺度であり、
同時に、
極めて主観的な、長かったり短かったりするように感じられる尺度でもある。
いわゆる「時間」の尺度という意味範疇にとどまらず、なにか、森羅万象の「動き」そのものをひとまとめにした概念として使われることもある。

そのひとつひとつの概念が実は謎に満ちているため、ひとつの謎に着目したところで、全体の理解には至らないのではないか、と感じた。
本当に、考えれば考えるほど謎は深まるばかり、だ。


ひとつ目から鱗が落ちるように感じたのは、「時間」の概念と「ことば」の関係性についての記述だった。
「過去」が立ち現れてくるのは「ことば」によってである、という意見にはハッとさせられたし、またその通りだと思う。



なかなか読み応えのある本だったが、残念なことに前半の章が少しつまらない。
5章を過ぎるあたりから俄然おもしろくなってくるのだが、それに比べると始め3つほどの章が退屈に感じられた。
by haschiken | 2006-09-21 22:37 | 読書

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